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2025.10.1

たつのこそだて05:鷹啄トラビスさん「夢に向かって本気で思い続ける大切さ」

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現在、サッカー明治安田J2リーグを戦う、水戸ホーリーホック。

チームの好調を守備で支えているのが、龍ケ崎出身のDF・鷹啄トラビス選手です。

市立馴柴小のグラウンドで幼いころからサッカーに打ち込み、夢を実現した姿は、多くのこどもたちに勇気を与えてくれます。

今回は、Jリーガーになるまでの自身の経歴や夢のかなえ方、“たつのこ”たちへの想いを伺いました。

【取材日:令和7年9月9日】


 

ー幼稚園のころから抱いていた夢“Jリーガー”

「プロになりたいと思ったのは幼稚園くらいからです。実際に“なれるかもしれない”と思えたのは、市立船橋高校に進学が決まった頃ですね」

サッカー少年なら誰もが思い描く、「Jリーガー」という夢。鷹啄トラビス選手もその夢を描いていた1人でした。

 

小学生の頃に所属していた馴柴サッカースポーツ少年団時代は主にFWとしてプレーしていたそう。

「スピードでは群をぬいていて、トラビスが常に突破してくれた」と当時の指導者は懐かしく振り返ります。

 

中学はクラブチームでプレーし、その後は、高校サッカーの名門“イチフナ”、大学は駒澤大学に進学し、関東大学サッカーリーグにも出場し、空中戦や対人プレーを武器に成長を重ね自信を深めていきました。

大学時代もJリーグチームの練習に参加したものの、内定には至らず。大学卒業後にJリーグの下にあるリーグ、JFLに所属するFC ティアモ枚方(大阪)に加入しました。

 

ー地元茨城にある水戸ホーリーホックからのオファー

JFLで活躍している中で届いたのが、地元クラブ・水戸ホーリーホックからのオファーでした。

 

「めちゃくちゃ嬉しかったです。1年間、悔しい思いもたくさんしましたし、プロの練習に参加して味わった悔しさもありました。“いきます!”って即決でした」とオファーがあったときの話を笑顔で語ってくれました。

その姿から、本当に嬉しかったという気持ちが伝わってきました。

ドリブルするトラビス選手

 

ー負けず嫌いだった?龍ケ崎での思い出

こどものころは毎日のように、友だちと「きたの公園」でサッカーをし、時には「サプラ」で遊ぶなど、仲間たちと過ごした時間が心に残っているそう。

 

「少年団の頃から負けず嫌いでした。あまり覚えていないんですが・・・試合に負けている途中で“もう帰る”なんて言ったこともあったらしいです。

それくらい勝ちたい気持ちが強かったんですね」と当時を振り返り、笑います。

 

ー外から見た龍ケ崎の魅力

「自然が豊かで、ごはんがおいしいお店も多いですね。“いっとく”や“ピノッキオ”はおすすめです」と外に出たからこそ感じる魅力があり、オフの時に帰省するとよく行くお店を教えてくれました。

実は、多くのJリーガーを輩出しているのが、龍ケ崎。

 

現役選手では、龍ケ崎ふるさと大使の中山雄太選手(FC町田ゼルビア/北文間サッカースポーツ少年団出身)、染野唯月選手(東京ヴェルディ/八原サッカースポーツ少年団出身)、加藤拓己選手(SC相模原/龍ケ崎ペレグリンジュニア出身)と多くの選手がプロの世界で活躍しています。

 

この話を振ると、「確かに多いですよね。こどもの頃からたつのこフィールドや湯ったり館などの芝生でサッカーができる環境があったり、大学サッカー強豪の流通経済大学という存在が身近にあるからでは」と、自身の経験からその背景を分析してくれました。

たつのこフィールド

 

ー残り試合に向けて・・・「ギラギラ感を出していく」

今シーズンのJ2リーグの試合も残りわずか、強い意気込みを語ってくれました。

 

「ここまで来たら内容よりも結果にこだわって勝ち続けたい。1試合1試合、自信をもって戦います。初心に戻ったような“ギラギラ感”を出していきたいです」

 

ホーリーホック加入が決まって9カ月、Jリーグ初出場から5カ月。

夢の舞台に立ったときの気持ちを“ギラギラ感”という言葉で表現してくれたまなざしからは、J1昇格がかかる残り試合にかける力強い思いを感じさせてくれました。

 

ー“たつのこ”たちへ「夢に向かって本気で思い続ける」

最後に、龍ケ崎のこどもたちへメッセージをもらいました。

 

「小さいころから持っていた夢を、本気で思い続けることが大事だと思います。環境が変わる中でも、自分の夢を見失わないでほしい。オンとオフを切り替えながら、自分の意志を持つことを忘れないでください」

どの環境におかれても諦めず自らJリーグの舞台の切符を勝ち取った“漢”だからこそ、夢を追い続け、本気で思い続ける、自分自身の強い意志こそが夢の実現に繋がると、誰よりも理解し、信じているのかもしれません。
 

 

ーおわりに…

「夢は見るものではなく、叶えるもの」。

市内で開催されていたサッカー大会のキャッチフレーズです。鷹啄トラビス選手のインタビューを聞きながら、ふと、このフレーズに繋がっているなと感じさせてもらいました。

 

市では現在、こどもたちに夢を与えるべく、職業体験イベントやトップアスリートとのふれあいなど様々な事業が行われています。

サッカーを始めたからこそ見つけた“Jリーガー”という夢。

かなえたい夢を見つけられるきっかけは至るところに転がっているのかもしれません。

 

プロフィール

鷹啄 トラビス(たかはし とらびす)

プロサッカー選手・龍ケ崎市出身

2025シーズンから、Jリーグ水戸ホーリーホックに加入。

4月12日・札幌戦でJリーグ初出場し、その後スタメンに定着し、チームの守備の要として活躍している。

 

<経歴>

馴柴サッカースポーツ少年団-ヴェルディSSレスチ-市立船橋高-駒澤大-FC ティアモ枚方

 

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